精密採点
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精密採点とは、第一興商の通信カラオケ機、DAM G-100(ブロードバンドサイバーダム)に実装されている採点機能の一種である。音程の正確さだけでなく、しゃくりやビブラートなどの歌唱法を検知し、採点基準に含めることが可能である。
[編集] 概要
精密採点を利用するには、リモコンあるいは機械本体のキースイッチを用いて、専用のリクエスト番号 8000-01 を入力する。リモコンの機種によっては、メニュー画面から選択して精密採点のボタンを押すことでも利用できる(DAMステーションがこれにあたる)リクエスト番号が受理されると、それ以降の楽曲の演奏中は、画面右上部に採点状況を示すアイコンが表示される。1曲の演奏終了後には、歌唱に対する各観点からの評価と、それらを総合した得点(100点満点)が表示される。専用のプリンターが接続されている場合は、有料で結果を印刷することも可能である。
[編集] 採点基準
精密採点は、歌唱における以下のような点を検知し、採点に加える。
- 音程
楽曲ごとに設定されているメロディーラインに対して音程の正確さを判定する。正確な音程が検知されている間は、画面右上部の赤いアイコンが点灯する。正確さは百分率で表される。
- しゃくり
設定された音程よりも低い音をまず発声し、そこから本来の音程に近づけてゆく。このような歌唱法を機械が検知した場合、しゃくりとして判定される。しゃくりが判定された場合、画面右上部の黄色いアイコンが点灯する。しゃくりは回数で表される。
- ビブラート
歌唱においてビブラートを機械が検知した場合、採点に加算される。ビブラートが検知された場合のほうが得点は高い傾向にある。ビブラートが検知された場合、画面右上部の緑色のアイコンが点灯する。ビブラートについては、1曲中での合計時間(秒単位)によって表される。 ビブラートとは声が同じ音程で震えている状態のことを言う。
- 走り、タメ
設定されたリズムよりも歌唱が速い場合には走りとして、遅い場合にはタメとして判定される。走りは減点対象になっている。これらはグラフによって表される。
- 抑揚
歌唱につけられていた抑揚について判定する。抑揚をつけた方が得点は高い傾向にある。これはグラフによって表される。