筑波大学附属桐が丘養護学校
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筑波大学附属桐が丘養護学校(つくばだいがくふぞくきりがおかようごがっこう)は、筑波大学附属の養護学校。国立では唯一の肢体不自由児養護学校。東京都板橋区小茂根に所在している。
主に自宅からの通学生が所属する「本校」(所在地:東京都板橋区小茂根2-1-12)と、隣接する心身障害児総合医療療行育センター内の肢体不自由児施設「整肢療護園」に入院する生徒が所属する「施設併設学級」(所在地:東京都板橋区小茂根1-1-10)の2つのキャンパスを有する。
学区による入学制限はない。都内全域のほか、千葉県、神奈川県、埼玉県に在住する児童生徒が通学することもある。
肢体不自由を持つ児童生徒に対しての有効な教育方法を検討・実践し、毎年、肢体不自由教育実践研究協議会を開催している。全国の肢体不自由養護学校の中心として、これまで様々な研究を行い全国に発信している。
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[編集] 沿革
- 1952年9月1日:社会福祉法人日本肢体不自由児協会経営整肢療護園の要請を受けて、東京教育大学附属小学校より2名の講師を派遣し、同園児の教育を開始。
- 1958年4月1日:東京教育大学教育学部附属養護学校として開校。
- 1960年4月26日 文部省令第23号により東京教育大学教育学部附属桐が丘養護学校と改称。
- 1962年4月1日:通学対象学級系列(通学部)開設。
- 1970年3月30日:入院部新校舎工事(3,221平方メートル)竣工。
- 1972年6月22日:第1回肢体不自由教育実践研究協議会開催(以後毎年開催)。
- 1973年4月1日:教育学部の項を削り、東京教育大学附属桐が丘養護学校となる。
- 1978年4月1日:国立学校設置法等の一部を改正する法律により、筑波大学附属桐が丘養護学校となる。
- 1989年12月2日:30周年記念行事。
- 1999年2月6日:40周年記念行事。
- 2004年4月1日:国立大学法人筑波大学附属桐が丘養護学校となる。
- 2005年4月1日:学校改組により、本校、施設併設学級となる。
[編集] 研究
筑波大学の附属学校として、障害児教育における具体的方法の実践と研究に取り組み、その成果を全国に発信している。個人やグループで研究テーマを掲げ、その実践に取り組んでいる。研究成果は年に一度発行される紀要にまとめられている。
- 自立活動に関する研究
- 動作法…成瀬 悟策(なるせ ごさく)氏が開発。動作訓練から発した、教育的手法である動作法の実践と開発を担う。関東心理リハビリティション連絡協議会の事務局である。
- 静的弛緩誘導法…桐が丘養護学校教諭立川 博(たちかわ ひろし)氏が開発。
- 知覚-運動…ふれあい体操の「ふあふあ体操」を開発。