窩洞
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窩洞(かどう、Cavity)とは、歯の硬組織病巣部(例:齲蝕)の除去などの欠損を修復する為に、歯にある一定の条件に従って形成した洞を指す。
歯学の臨床、特に保存修復学の専門領域であり、医療行為の為、窩洞形成は歯科医師にしかできない行為である。
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[編集] G.V.Blackの分類
- Blackの分類にふくまれないもの
- Ⅵ級窩洞(Davis):臼歯咬合面や前歯切縁部に限局し、広く生じた欠損の為の窩洞。
[編集] 窩洞各部の名称
窩洞は、窩壁、窩縁、偶角の3要素から構成されている。
[編集] 窩洞形態の5条件
- 適切な窩洞外形
- 齲蝕の大きさ、遊離エナメル質の除去範囲などにより窩洞外形を決める。尚、咬頭隆線は齲蝕に罹り難いので保存する。
- 十分な保持形態
- 保持形態の原則は、①安定効力(転覆、すべり防止)、②拘止効力(抜け落ち防止)、③把持効力(相対する2側壁による把持)の3つである。
- 十分な抵抗形態
- 基本形は箱形である。
- 必要な便宜形態
- 便宜形態は、基本的に外開きで、アンダーカットがなく、摩擦、合着時の抵抗の軽減などが求められる。
- 正しい窩縁形態
- 窩縁形態として、ストレートべべルとラウンドベベルのふたつのベベルの分けられるが、両方の主目的はエナメル質窩縁の保護である。
[編集] 窩洞形成後の歯髄変化
[編集] 窩洞形成時の注意点
- 窩洞形成には、歯科用器具を用いるが、その際に器具と歯との間に起こる発熱の防止に努める。対策としては、高速軽圧、注水冷却、鋭利な切削器具の使用、間歇的切削などである。但し、象牙質齲蝕の除去には低速で断続的に切削する必要があるので注意。
[編集] 関連項目
- 齲蝕/エナメル質齲蝕/象牙質齲蝕/慢性齲蝕/急性齲蝕
- 歯/歯周組織/歯髄/口腔
- 歯学/保存修復学/歯内療法学/口腔内科学/歯科理工学/口腔解剖学/口腔細菌学
- アマルガム修復法/非接着性レジン修復法/コンポジットレジン修復法/グラスアイオノマーセメント修復法/メタルインレー修復法/ラミネートベニア修復法/直接金修復法
- 歯科医師/歯科保存専門医/歯周病専門医/感染症専門医
[編集] 外部リンク
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