空中艦隊構想
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空中艦隊構想(くうちゅうかんたいこうそう)は、ベニート・ムッソリーニの軍備拡張計画の一端で空軍に関するもの。
第一線機を多数揃え、陸と空からの猛攻撃を加える。更に地中海艦隊をもって地中海、紅海を支配し、ローマ帝国を復活させる。 それがムッソリーニの願望であった。 そのために陸海空軍に増強命令が下されたが、その中でも空軍についてはムッソリーニは特に力を入れていた、1000機の第一線機をそろえることを目的としたこの構想は当時、ヨーロッパ諸国を驚嘆させた。 この構想は第二次世界大戦前に完了し、また、スペイン内戦で貴重なデータも取ることに成功した。
しかしこの空中艦隊は第二次世界大戦で英米軍に完敗し、エジプト、地中海、アフリカと各地の制空権を失っていく。
航空戦力を重視するという構想自体は間違っておらず、むしろ先見性に富んだものであったが、技術力と乗員の錬度不足が問題であり、またムッソリーニは乗員の錬度をほとんど考えていなかった節があり、逆に実力を大いに過信していたようである。