禅源諸詮集都序
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禅源諸詮集都序(ぜんげんしょせんしゅう とじょ)とは、中国唐代の僧である圭峯宗密が禅の諸家の文句や偈頌を編集した『禅源諸詮集』(佚書)の序文「都序」のことであり、この部分のみが伝存している。「教禅一致」を説く、仏教史上において重要な文献であると言える。
4巻。巻頭に裴休の敍を付す。『禅源諸詮集』は一名『禅那理行諸詮集』ともいい、全巻で100巻以上の大著であったとされるが、不幸にして散佚し、伝存していない。著者の宗密は、荷沢宗の相承を受ける一方で、華厳宗の第5祖でもあるという、教禅一致を体現した僧であった。
『大正新脩大蔵経』第48巻「諸宗部」5に収められている。