硫酸カリウム
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硫酸カリウム | |
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IUPAC名 | 硫酸カリウム |
別名 | 硫酸カリ、硫加 |
組成式 | K2SO4 |
式量 | 174.27 g/mol |
形状 | 無色結晶 |
結晶構造 | |
CAS登録番号 | 7778-80-5 |
密度と相 | 2.66 g/cm3, 固体 |
水への溶解度 | 12 g/100 mL (25℃) |
融点 | 1067 ℃ |
沸点 | 1689 ℃ |
出典 |
硫酸カリウム(りゅうさん—)は化学式 K2SO4 の化合物。硫酸カリ、硫加(リュウカ)とも呼ばれる。
無色の結晶で、比重は2.662、融点は 1067 ℃である。水に可溶、アルコールに不溶。天然にはアルカナイトとして産し、工業的には塩化カリウムを硫酸と熱するか、キーゼリットと塩化カリウムの複分解によってつくる。
[編集] 用途
ミョウバンの原料とされ、またカリ肥料として重要。吸湿性は低く、配合肥料のカリウム源としてよい。土壌酸性化の度合は塩化カリウムより低い。肥料として日本で使用されている硫酸カリウムはカリウム保証成分 50% の物がほとんどである。一方、塩化カリウム(略称 塩加、エンカ)はカリウム保証成分 60% の物が主流である。
化学肥料のカリウム源としては、硫酸カリウムと塩化カリウムがほとんどである。他にもサルポマグ(硫酸カリ苦土)、水酸化カリウム、硝酸カリウムなどが使用されるが、価格的に高い為、普通の化学肥料では使用量が少ない。
硫酸カリウムは塩化カリウムよりも高価である(成分価で 10% 程度)。しかし、畑作物に使用した場合、肥料としての効果が塩化カリウムより優れる為、篤農家での使用が多い。カリウム源としては、硫酸カリウムと塩化カリウムに差は無いが、複塩として含まれる硫酸イオンと塩素は作物に対しての効果が異なる。硫酸イオンは、それ自体が肥料成分として作物に吸収利用される。塩素イオンは肥料成分としての効果は期待できない。特に葉たばこ用の肥料としては塩素イオンは嫌われるので(塩素イオンがたばこの葉に多いと火のつきが悪くなる)たばこ用の肥料は硫酸カリウムが用いられる。
硫酸カリウムを原料に使用した肥料は高価である為、硫酸カリウム使用ということ自体が商品のセールスポイントになる。肥料名が『○○化成 S○○○』となっていた場合、肥料名のSは硫酸カリウム使用であることを示す。