石背国
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石背国(いわせのくに)は、日本の奈良時代に置かれた地方行政単位としての国の一つである。短期間しか存続しなかった。
[編集] 沿革
養老2年 (718年) の養老律令により陸奥国から分割して設置された。白河郡、石背郡、会津郡、安積郡、信夫郡で構成され、現在の福島県中部・西部にあたる。存続は数年間にすぎず、養老6年 (722年)から神亀元年 (724年) 3月にかけてのいずれかの時期に陸奥国に復した。
なお、明治元年 (1868年)に設置された岩代国(いわしろのくに)はほぼ同域である。畿内の山城国(やましろのくに)が奈良時代は「山背国」と表記されたことから「石背」も「いわせ/いはせ」でなく「いわしろ/いはしろ」と読むと考えられていた。