白鶴拳
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白鶴拳 白鶴門拳法の総称。 福建少林寺の僧で少林十八羅漢拳の使い手、方慧石の娘七娘によって創作された拳法。 少林十八羅漢拳に鶴の形意、姑娘歩と言われる歩法(纏足の女性が歩くような歩法。姑娘歩)を合わせて作られたとされている。
台湾では非常にメジャーな拳法であり、修するものは非常に多い。 白鶴門は大きく四つに分けられ、飛鶴拳・鳴鶴拳・宿鶴拳・食鶴拳。 それぞれ、 鶴が飛ぶ形意、威嚇する形意、休む形意、食す(殺す)形意を表わしている。
基本の手法に、五行手がある。 それぞれ、金形手、木形手、水形手、火形手、土形手である。 攻守の理論として八誌(呑吐、浮沈、剛柔、動静)がある。
さまざまな歩法 (八字馬、丁字馬、側身馬、前弓後箭馬、立鶴馬、姑娘歩等)がある。 又、「地根力」や「白鶴震身」という特殊な身法が存在する。
拳の風格を見る限り、南派蟷螂拳と共通点が多く、何らかの交流があったと思われる。 (詠春拳や永春白鶴拳は各地で発達した白鶴拳の分派であり、その一部が沖縄に伝わり手に影響を与え唐手となったという説がある)