発掘!あるある大事典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
発掘!あるある大事典(はっくつあるあるだいじてん)はFNS(フジテレビ系列)局で日曜日の21:00-21:54に放送されている、生活情報バラエティ番組である。制作は関西テレビ東京支社。大手生活用品メーカー花王が一社提供(CM提供枠は5分30秒。花王1社提供の共通テロップ=白地にライトグリーンフォントで花王と月のロゴマークを大写しにしたもの=が放映される現状唯一の番組である)。通称「あるある大事典」、「あるある」。
1996年10月27日、花王ファミリースペシャルの後番組としてスタート。 2004年3月末の第379回にて一旦終了後、2004年4月からリニューアルし、番組名は「発掘!あるある大事典II」となった。
2006年4月以降、ワンセグにて連動データ放送を放送しており、世論調査に参加できるようになっている。
また、CM等でよく流れている現在のテーマ曲はPOLYSICSの「ドモアリガトミスターロボット」である。
目次 |
[編集] 番組内容
「健康・からだ・レジャー・脳と心・美容・食・暮らし」などをテーマに生活情報の提供を行っている。特に、健康・からだ・食のテーマが多い。 (上記カテゴリーは番組ホームページの情報による)。
日曜夜9時のテレビ番組では、裏番組の「行列のできる法律相談所」(日本テレビ)、「日曜劇場」(TBS)、「日曜洋画劇場」(テレビ朝日)と本番組を含む4番組で互角の視聴率争いを繰り広げている。
1997年11月16日放送では21:50に「1998 FIFAワールドカップ フランス大会・アジア最終予選 日本vsイラン戦」放送の為、「あるある」は20:00からの放送となった。その為、19:58の「日曜リトルウェーブ」枠を「あるある」の事前番組に、「日曜ビッグウェーブ」のスポンサーは21:00にこの試合の事前番組の番組提供をした。
[編集] 出演者
- 堺(・ヒロミ)はアシスタントとともに番組進行。志村・柴田は司会というよりレギュラーゲスト的扱いで、健康法などを体験したりする。
- 以下アシスタント
- 菊間千乃(フジテレビアナウンサー、-2004年3月)
- 島田彩夏(同上、1998年9月から1999年3月まで、「めざましテレビ」出演中(当時)に負った怪我で入院中だった菊間の代理として出演。また、2000年のシドニーオリンピックの取材中のときも菊間アナの代理として出演していた))
- 梅津弥英子(同上、2004年4月-2005年6月)
- 政井マヤ(同上、2005年7月から、梅津が産休のため)
- ※関西テレビ制作であるが、歴代のアシスタントは全員フジテレビの女性アナウンサーが務めている。関西テレビの女性アナウンサーが起用されないのは、収録で東京へ出張させるほどの人数やシフトの余裕がないのと、全国ネット番組では男性アナの活躍が目立つ(古くは杉本清、桑原征平。最近では梅田淳、山本浩之、岡安譲など)会社のカラーからだと思われる。またスタッフロールに出ない部分(キャスティングなど)でフジの関係者が番組に携わっているからではないかという説も。
[編集] おもなコーナー
以下は「II」のみのコーナー。
- 世界あるある最新報告
- 世界各地で話題の健康情報を現地人の特派員が「健康にいい食べ物」を当てさせる三択クイズを出題。スタジオ出演者がトークを繰り広げながら回答する。特派員は必ず「堺さん、志村さん」と呼びかけ、クイズの解答VTRで素材に関するダジャレを披露するのが定例。
- あるある話
- テーマに準じた夫婦寸劇を志村・柴田が演じるショートコント。テーマがコントにしにくい場合などは割愛される。
- 志村けんプロジェクト
- 日本各地の健康食を発掘し紹介する。料理を披露した素人が素材の魅力を紹介する「川柳」が恒例となっている。スタジオで試食も行う。志村は通常は最後に格言(「健康のおことば」)を紹介するだけだが、時折ロケにも参加する(柴田が参加した企画もある)。
- 食品を探す場合、インターネットなどで検索をし、関係する自治体などにて製造元などを紹介して貰っている。
[編集] IとIIの相違点
- スタジオで観客として参加していた女性限定のあるある会員は、IIになってから廃止された。
- インパルス、北陽、次長課長などのお笑いグループは、IIになってから出るようになった。但し、ダチョウ倶楽部がI時代の「歩く」にて、被験者としての出演をした。
- Iの途中から視聴者から寄せられた質問を紹介する多少サザエさんに似ている女性のCGキャラ・「ある子さん」(声・葛城七穂)が登場していた(IIでは廃止)。
[編集] 指摘される問題点
番組内容の信憑性については疑問を呈する意見が少なくない。以前放送した内容を番組内で事実上否定することもたびたびある。
とくに実験内容については、専門家が見ると明らかにおかしな実験方法をとっていることがある。たとえば血糖値を話題にしている回に、番組内では血糖値を「毎日2時に計った」と説明していたが、専門家の目で見ると実際に血糖値を計る際には「食後の一定の時間」に計らなければならず、番組内で行った実験は全くの無意味であったことが指摘されている。そのような科学的には無意味な実験も「血液型」「ダイエット」などの回で多用されている。また、一見正しい実験方法であっても明らかに被験者の数が少なく、対照実験(似たようなものを用いて比較し、有効性を確かめる実験)も行われたか定かではなく(※実際、効果が実証されている医薬品の実験であっても、実際に臨床実験を行った場合、その結果のバラツキは大きく、全員に同様の効果が出ることはほとんど無く、統計的な手法により「有意である」と判断しているにすぎない)、多くの場合は個人差レベルであることも指摘されている。また、「~であると考えられる」程度の所見を断定口調で説明したりすることも多い。そのような指摘を受け、番組内でも「実験はあくまでも参考であり、実際の効果を示すものではありません」という注意書きが入る場合もある。
食品に関して言えば、効果をもたらしているのは特定の成分であり、決まった食品から摂取する必要はない。また人によっては摂取する事により逆に健康を損なう可能性のあるものも存在する。過去、番組内で紹介した「にがり」ダイエットでは、実際に番組を見て試した人が下痢などの症状を訴えることが相次いだため、後に厚生労働省からの警告が出た。
また、番組内で取り上げられた商品が、翌週には店頭で品切れが続出するという現象も多数起きているが、最近では一部の販売店等で番組内容を事前に知って品揃えを強化し、増産体制をとっていたケースもあったことから、「番組内容が特定の商品や業界と事前に示し合わせたPRの一部である」という誤解もあるが、実際にはロケ時に措いて放送内容が一般に知られる為、本番組に限らず、健康番組などはロケから放送までの間に品揃えを強化することが一般的である。また、ロケ先は個人業者が多く、地域の商工会などにアポイントを取るなど業界との繋がりは見受けられない。
[編集] 参考情報
2004年に放送があった「顔ヤセの科学」(10月31日放送)の回でアサヒ芸能が被験者の告発を元に「実験日数の虚偽」や番組では放送されていない「矯正器具の使用」の、編集作業による「顔画像の修正」などがあったと掲載。この記事に関して関西テレビ側は一部の内容について認めているが番組に問題は無いとの事。
[編集] 関連作品
- 鷺一雄『また「あるある」にダマされた。』三才ブックス ISBN 4861990424 - 関連サイトへの外部リンクあり
[編集] 時差ネット
- テレビ大分(毎週火曜14:05~15:00、2日遅れ)
[編集] スタッフ
- ナレーター : 森功至
- 構成 : 高瀬真尚、川島浩司、古井知克、中丸智司、たむらようこ、井手貴臣 / 松岡孝
- ブレーン : 奥津啓治(NET WEB)
- 取材プロデューサー : 大野透(AJITO)、飯田カズ、石渡哲也(D:COMPLEX)、舘寿永(NET WEB)、吉村岳朗(SSSystem)
- スーパーバイザー : 永峰明(創造商店)
- ディレクター : 指田博俊
- 演出 : 新原宏
- 総合演出 : 加地克也(トスプランニング)
- プロデューサー : 石川よしき、浜谷知典、武田櫻子 / 川村徹也(KTV)
- チーフプロデューサー : 矢野浩之(KTV)、古賀憲一
- 技術協力 : ニユーテレス、FLT、フジアール、IMAGICA、TDKコア
- 取材技術協力 : GPA、スウィッシュ・ジャパン、麻布プラザ、ザ・チューブ、ビジュアルコミュニケーションズ、ポジティヴワン、マイシャ
- 取材スタッフ協力 : AJITO、SSSystem、オン・エアー、JUMP、D:COMPLEX、D組プロジェクト、トスプランニング、NET WEB、NON PRODUCTION(五十音順)
- 収録スタジオ : レモンスタジオ
- 制作 : 関西テレビ、日本テレワーク
[編集] 過去のスタッフ
- チーフプロデューサー : 松本清(KTV)
- プロデューサー : 田中総一郎、永井靖、毛阪一洋(KTV)、古城和明、井口義朗
- 演出 : 中畠義之(KTV)
[編集] 外部リンク
[編集] 番組の入れ替わり
関西テレビ制作・フジテレビ系 日曜21:00・花王1社提供枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 発掘!あるある大事典 ↓ 発掘!あるある大事典II |
次番組 |
花王ファミリースペシャル | - |