珍車
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珍車(ちんしゃ)とは、製造された個体数の極端に少ない自動車、鉄道車両等のこと。また、ある程度の個体数があっても、通常の車両と比較するとかなり異なる点が多いものについても、こう呼ばれることが多い(この場合は「珍形式」とも呼ばれる)。
[編集] 自動車
製造台数の極端に少ない自動車で、後にカルト的な人気を博する車種をいう。製造時には突飛なデザインや特殊な機構が消費者に理解されず、生産が打ち切られた後に、時代が変化して受け入れられるようになったもの、また、製造会社が短期間のうちに倒産して生産台数が極端に少ないものなどが上げられる。
[編集] 鉄道車両等
特殊な用途や特定の路線に用いるために、ごく少数が製造、改造される車両を指すことが多い。その目的のために短命で終わることが多く、希少性から耳目を集めることがある。
また、まとまった両数が増備された場合でも、通常の車両と比較するとかなり異なる点が多い車両についても、「珍車」や「珍形式」と呼ばれることが多い。例えば、名鉄7300系電車などは、両数も30両とかなり多いが、空調完備の固定窓を装備した特急形車両と同じ車体を載せた吊り掛け駆動車という車両は、鉄道車両全体から見れば確かに珍しい。