獅子文六
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獅子 文六(しし ぶんろく、1893年7月1日 - 1969年12月13日)は、日本の小説家、劇作家、演出家。本名は、岩田 豊雄。演劇の分野では本名で活躍した。
横浜の弁天通に生まれる。慶應義塾幼稚舎から普通部を経て、慶應義塾大学理財科予科に進学するも中退。フランスに渡って演劇を勉強する。
1937年、岸田國士、久保田万太郎と共に劇団文学座を創立。「文学座」の命名は岩田のものによる。岸田、久保田と共に文学座幹事(のちに顧問)を務め、岸田、久保田がこの世を去った後は、文学座の最後の精神的支柱として、文学座座員はもとより、文学座を脱退した劇団雲、劇団NLTの面々からも信頼を一手に受けた。
獅子文六の筆名による小説家としても活躍、『娘と私』『大番』『箱根山』などの連載小説で高い評価を受けた。
[編集] 小説作品
- 『達磨町七番地』(『朝日新聞』1937年1月5日~3月2日)
- 『南の風』(『朝日新聞』1941年5月22日~11月23日)
- 『海軍』(『朝日新聞』1942年7月~12月24日)
- 『てんやわんや』(『毎日新聞』1948年11月22日~1949年4月14日))
- 『自由学校』(『朝日新聞』1950年5月26日~12月11日)
- 『大番』(『週刊朝日』1956年2月26日~1958年4月27日)
- 『娘と私』(『主婦之友』1953年1月~1956年5月)
- 『箱根山』(『朝日新聞』1961年3月17日~10月7日)
- 『父の乳』(『主婦の友』1965年1月~1966年12月)
[編集] 演劇関連
- 『岩田豊雄演劇評論集』(新潮社、1963年)
- 『岩田豊雄創作翻訳戯曲集』(新潮社、1963年)
[編集] 全集
- 『獅子文六全集』(全16巻・別巻、朝日新聞社、1968年5月~1970年9月)