湖山池
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湖山池(こやまいけ)は、鳥取県鳥取市の南西部に位置する汽水湖。古代に日本海から湾入した場所が、砂丘の発達や堆積により、海と分離されてできた潟湖である。「池」と名乗る湖沼の中では日本最大。
周囲16km、面積6.96平方km(2001年測定・国土地理院HP参照)、水深最大7.5m。大小多数の小島が浮かぶ。最大の島である青島には、湖岸から架橋されており、桜の木が多数植えられた道路で徒歩や自転車により一周することができ、キャンプも可能である。数本の河川が流入、湖山川によって日本海と結ばれる。ただし水門があるため、水質汚濁でしばしば問題になる。
鳥取市郊外の行楽地の一つであり、鳥取大学に至近。
鳥取市三津地区では、全国的にも珍しい石がま漁が冬季に行われている。石の隙間に潜む魚を棒でつついて追い込み捕獲する漁法で、県指定無形民俗文化財に指定されている。地元自治会やNPOが保存に努めている。漁期間中には石がま祭も行われる。
広大な水田を有していた長者が、日没までに田植えが終わらなかったため、扇子で夕日を招き返して田植えを終えたが、一夜明けると田は全て池に変わっていた、という「湖山長者」の伝説が知られる(似たような話が岐阜市のゆうべが池に伝わっている)。古くから開けた地域であり、青島周辺には縄文時代から弥生時代にかけての遺跡がある。また戦国時代には東側の湖畔に因幡国守護所である布勢天神山城がおかれ、西側の湖畔に突き出た半島には国人領主・吉岡氏の居城である防己尾城が築かれた。
最寄駅はJR山陰本線湖山駅、末恒駅、それに1995年7月27日以降鳥取大学前駅が加わった。 また鳥取大学前駅-末恒駅の間では車窓南に湖山池の美しい風景が見える。ちなみに反対の海側は松林である。