江戸東京たてもの園
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江戸東京たてもの園(えどとうきょうたてものえん Edo-Tokyo Open Air Architectural Museum)は、失われてゆく江戸・東京の歴史的な建築物を移築保存し、展示する目的で東京都小金井市の都立小金井公園内に設置された野外博物館。東京都墨田区のJR両国駅前にある江戸東京博物館の分館であり、財団法人東京都歴史文化財団が運営管理にあたっている。
この地には従来から、古代住居や江戸時代の農家を移築、展示する「武蔵野郷土館」があったが、江戸東京博物館の開館に合わせ、施設を拡充する形で1993年(平成5年)3月にオープン。2004年現在、江戸時代から昭和初期までの27棟の復元建造物がある。
宮崎駿監督「千と千尋の神隠し」の作画には、たてもの園の銭湯や下町の商家建築のデザインが参考にされている。この縁で2002年には園内で「千と千尋の神隠し展」と映画「千と千尋の神隠し」の屋外上映会が開催された。
シンボルキャラクターの「えどまる」は宮崎駿のデザインである。
[編集] 主な復元建造物
- 子宝湯 足立区千住にあった宮造りの銭湯(1929年建築)
- 鍵屋 台東区下谷にあった庶民的な居酒屋(1856年建築)
- 三井邸 京都に建てられ、第二次大戦終戦後、港区麻布に移築された財閥三井本家の和風邸宅
- 田園調布の家 「田園都市」の理想のもと開発された近郊住宅地に建てられた洋館
- 前川國男邸 モダニズムの建築家、前川の自邸
- 旧自証院霊屋 江戸初期の華やかな霊廟建築
- 高橋是清邸 二・二六事件の舞台になった和風住宅
- 綱島家 世田谷区岡本にあった貴重な江戸時代中期の農家
- 万世橋交番
- ゲオルグ・デ・ラランデ自邸(1910年建築)(復元予定)
[編集] 外部リンク
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