正常圧水頭症
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正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう, normal-pressure hydrocepharus; NPH)は、脳圧亢進症状の見られない、水頭症の一種である。
脳脊髄液は、脈絡叢で産生され、各脳室を通り脊髄腔に流れ、吸収される。このバランスが崩れ、急激な脳圧亢進症状を来たすことなく慢性的に軽度の脳圧亢進状態が持続すると、脳の機能が次第に傷害され、痴呆、歩行障害、尿失禁に代表される多彩な神経症状が出現する。頭部CT検査などで、側脳室の拡大がみられるため、水頭症と診断される。その時、実際には微妙に脳圧は亢進しているのだが、検査では脳圧亢進とは診断されないため、正常圧の水頭症と呼ばれる。
日本では特定疾患とされている。
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