正午
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正午(しょうご)とは、昼の12時(0時)のことである。
江戸時代以前、時刻を十二支で数えており、午(うま)の刻が現在の午前11時頃から午後1時頃までにあたることから、その中間の時刻(昼の12時)を正午と呼んだ。
夜の0時から正午までの時間(主に日の出以後の時間)を午前(「ごぜん」と読み、a.m.やAMなどと表記される場合もある)、正午から夜の0時までの時間(主に日の入りまでの時間)を午後(「ごご」と読み、p.m.やPMなどと表記される場合もある)という。
では果たして正午そのものは午前に当たるのか午後に当たるのか?という疑問はしばしば議論の的になる。法的には午前12時と呼ぶのが正しいようであるが、1秒でも過ぎるとそれは午後になってしまうため、実際には午後0時、または24時間制で単に12時という表記が用いられることが多いようである。この問題については、独立行政法人情報通信研究機構周波数標準課が記した午前12時? 午後0時?に詳しい。
しかし、正午そのものは、「午前でも午後でもない」というのが事実であり、正午からの1時間に正午と午後が含まれるために、その表現方法に混乱をきたすのである。
なお、深夜12時(0時)のことを正子(しょうし:子(ね)の刻の中間)と言うが、こちらはあまり用いられない。正子については、午前0時の表記が一般的である。