楠川
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楠川(くすがわ)は、姫川の支流であり、長野県北安曇郡白馬村・小谷村を流れる河川。
北アルプスの白馬乗鞍岳を源流とし、標高約1900mの栂池自然園を横切り、南東方向へ直線的に流下する。 この川の左岸には白馬大池火山の泥流堆積物が広く堆積し、栂池高原・落倉高原のある親の原台地を形成している。 右岸は白馬岩岳スキー場のある岩蕈山がそびえ、その前面には松川の河岸段丘・扇状地が広がる。 白馬村新田にある伝行山と呼ばれる小丘の北側を通ったところで北東へと向きを変え、峡谷を作って姫川に注いでいる。
北アルプス起源の水は非常に冷たく、透明度が高い。渓流釣りで人気がある。 昭和40年代の石ブームの際には名石の産地の一つとされた。
糸魚川から信州松本方面へと塩を運んだ千国街道(塩の道)は白馬村切久保・落倉の境で楠川を横断する。 この周辺は石畳など、かつての塩の道の風情が残されている。
[編集] 主な支流
- 南俣
- 北俣