梅川文男

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梅川　文男（うめかわ　ふみお、1906年 4月16日 -1968年 4月4日）は日本の政治家・プロレタリア文学者・労農運動家。三重県松阪市の第6代市長（在任期間、1957年 3月30日 - 1968年 4月4日）。

飯南郡松阪町大字新町（現・松阪市新町）に生まれる。旧制・三重県立宇治山田中等学校（現・三重県立宇治山田高等学校）卒業。田村元（元衆議院議長・自民党最高顧問）の先輩にあたり、小津安二郎（映画監督）の後輩にあたる。また、「堀坂山行」の筆名で多くの詩やエッセイを発表している。

[編集] 経歴

1924年 - 旧制・三重県立宇治山田中等学校卒業。同年、松阪第二尋常小学校代用教員となる。
1926年 - 松阪第一尋常小学校に転勤し、準教員となる。同年、労働農民党三重県支部連合会書記となるが、三重県無産団体協議会主催の演説会に関係して出版法違反容疑で逮捕され免職される。
1928年 - 当時は非合法政党であった日本共産党に入党する。同年、検挙される。
1929年 - 懲役5年の実刑判決を受け、大阪刑務所に服役する。
1933年 - 獄中非転向を貫き、刑期満了で出所する。
（1934年から1941年の間に多くの作品を発表。平行して労農活動も活発に行なっている。また、1936年に田畑きよと結婚している。）
1942年 - 治安維持法違反容疑で逮捕・起訴される。この際弁護・救援を担当した弁護士の田村稔は田村元の父親である。
1943年 - 有罪判決を受け、名古屋刑務所に服役する。
1944年 - 保護観察付きの条件で釈放される。
1947年 - 三重県議会議員選挙に松阪市選挙区から日本共産党公認候補として立候補し、当選する。
1951年 - 三重県議会議員選挙に松阪市選挙区から日本共産党公認候補として立候補するが、落選する。
1953年 - 東京に移る。
1954年 - 松阪に帰る。
1955年 - 日本共産党内部の抗争に巻き込まれ、離党届を出すが不受理とされ除名処分となる。同年、三重県議会議員選挙に松阪市選挙区から無所属で立候補し、当選する。
1956年 - 日本共産党が方針を転回し、除名処分を撤回して復党を呼びかけるが拒否する。以後、無所属を貫く。
1957年 - 松阪市長選挙に立候補し、当選。第6代松阪市長となる。
1961年 - 松阪市長選挙に立候補し、再選される。
1965年 - 松阪市長選挙に立候補し、三選される。
1968年 - 任期中に肺ガンで死去（4月4日）。享年61。この際、地元紙夕刊三重は一面トップで訃報を報じ、一週間に渡って追悼記事を掲載する。同月13日に市営斎場にて市葬が営まれ、田村元らが弔辞を述べる。
1969年 - 一周忌に際して『梅川文男詩抄』が刊行される。
1983年 - 松阪市名誉市民に推挙され、名誉市民の称号と記章が追贈される。
2005年 - 妻きよが死去。
2006年 - 松阪市文化財センターで「－松阪を愛しつづけた文化人市長－梅川文男を偲ぶ生誕100年記念展」が行なわれる。