材料強度学
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材料強度学(ざいりょうきょうどがく、Strength of Materials)とは材料が壊れる現象を解析し、材料の強さを論じる。疲労破壊もこの学問で論じられる。
材料力学との大きな違いは、き裂が存在する場合の状態を考慮する事である。材料中にき裂や損傷が、発生・進展(成長)して破壊に至るまでの過程を扱う。
もう一つの大きな違いは、繰返し負荷や温度・湿度の影響によって生じる破壊・損傷を論じる事である。すなわち、引張り強度以下の負荷が与え続けられた場合の材料の破壊や、高温水蒸気中に放置された場合の損傷などである。これらが原因で破壊に至る現象を疲労破壊と言う。
航空機・自動車部品等の破損事故でよく耳にする「金属疲労が原因」という場合は、「繰返し負荷による部品の破壊」という場合が多い。