有馬線
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有馬線(ありません)とは、かつて兵庫県三田市の三田駅から神戸市北区の有馬駅までを結んでいた鉄道路線である。1943年に休止された。古くからの温泉街である有馬温泉に初めて乗り入れた鉄道である。
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[編集] 路線データ
[編集] 運行状況
- 1934年12月改正時
- 列車本数:全区間7往復
- 所要時間:全区間28~37分
なお、三田~有馬間には唐櫃駅(現、有馬口駅)での乗換えを要したが神戸有馬電気鉄道(後、神戸電鉄)の三田線・有馬線が1928年に開業しており、1934年12月当時は両線とも28分間隔で運行していたため、国鉄有馬線は競争上不利にならざるを得なかった。
[編集] 歴史
有馬線は、1913年11月に設立された有馬鉄道によって建設された。完成と同時に鉄道院が借り上げ、1915年4月16日に開業、国有鉄道線と同様の運営が行われた。1919年3月31日に正式に国有化され有馬線となった。なお、有馬線を手放した有馬鉄道の山脇延吉らは神戸と有馬・三田を結ぶ鉄道事業に着手し、神戸有馬電気鉄道を開業させた。
1943年7月1日、国鉄有馬線は神戸有馬電気鉄道の三田線・有馬線が並行して存在することもあって、不要不急路線として休止された。鉄道施設等は撤去され、国鉄篠山線(現在廃止)に転用された。その後運転が再開されることなく、現在に至る。正式に廃止手続きがなされたという記録はなく、いつ廃止になったのか、または現在も休止線のままなのかは不明である。
今も、神鉄道場駅を、道場方向に降りたところに、廃線跡が残っている。
[編集] 駅一覧
三田駅 - 塩田駅 - 新道場駅 - 有馬口駅 - 有馬駅
[編集] 接続路線
[編集] 参考文献
- 鉄道廃線跡を歩くII(宮脇俊三編著、1996年、JTB)
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