月刊フリップ編集日誌
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『月刊フリップ編集日誌』(げっかんフリップへんしゅうにっし)は、まんがくらぶオリジナル(竹書房)で1999年から2002年にかけて連載された小坂俊史の4コマ漫画作品。
[編集] 作品について
低予算のマイナーコミック雑誌「月刊フリップ」の編集部(部員は編集長を入れてわずか3人)を中心に、ストーリーは繰り広げられる。コミック誌の編集者や漫画家自身を主人公に据えた、独特な作品。出版業界の内面が垣間見える。作者自身の体験も結構な割合で反映されていると思われる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 主な登場人物
- 望月もも(もちづき もも)
- 月刊フリップの新人編集者。
- 戦力にならないどころか、マイナス要因となることの方が多い。そのマイペースな発言と行動は、周囲を振り回す。
- 漫画原稿の取り扱いは、ものすごくひどい。折り曲げる、破る、汚れた手で触る、踏みつける、丸める、よだれを垂らす、紛失する、食べ物を付ける、売ると散々である。
- 好物は、プリンとクリームソーダ。会社では毎回、異なる種類のプリンを食べている。また喫茶店での打ち合わせでは、必ずクリームソーダを注文している。
- 興奮すると、両腕を振り回す癖がある。
- 意外と酒に強い。一緒に飲んでいた町田ルミネ先生を酔いつぶした。
- 携帯電話を持っていない。但し、ポケベルは着メロ機能付きという珍しいのを持っている。
- 満月の日は、性格が変わる。
- 浦辺さん(うらべ)
- 6年目の先輩編集者。この作品における、いちばんのツッコミ役。その対象は主に望月だが、編集長などに対してつっこむことも。
- 外見は、『ひがわり娘』の飯田と似ている。
- 編集者としての仕事はそつなくこなし、編集部内で唯一パソコンを使うことができる。望月のミスをフォローするなど、苦労が多い。
- 週末はずっと暇な身分だったが、最終回では恋人ができたようで望月に残業を替わってもらいデートに行った。
- 編集長
- 本名は不明。39歳。
- 創刊以来12年間、月刊フリップ一筋。幾多の廃刊の危機を乗り越えてきたはず。
- 中日ドラゴンズの熱狂的ファン。中日がリーグ優勝したときには、日本シリーズを名古屋まで見に行っている。また巨人ファンの漫画家の野球漫画を打ち切りに追いやっている。
- 町田ルミネ(まちだ ルミネ)
- 少女誌からレディース誌まで、幅広く活躍している売れっ子少女漫画家。デビュー10年目。
- 月刊フリップでは、『虹のビエネット』を連載。単行本は7巻まで出している。
- 多忙ゆえに月刊フリップを含む一部の連載は、ほとんどアシスタントに任せっきりにすることもある。
- 付き合っていた彼氏がいたが、別れた。また禁煙していたが、長くは続かなかった模様。
- 担当編集者の望月には、散々ひどい目に遭わされながらも結構仲は良い。
- サイダースのファンらしく、家にポスターが張られてあったり、ライブのチケットを買ったりしていた。
- 本名は町田友子という。
- 白根一雪(しらね かずゆき)
- 町田とはほぼ同期のデビューだが、現在も定期連載は月刊フリップのみという零細漫画家。しかもその唯一の連載も度々休載の危機に晒されている。
- 月刊フリップの連載漫画は、『地獄のかぶとむし』。単行本第2巻のカバー裏にその詳細設定が描かれている。
- 新潟県出身で、実家の両親と親戚は月刊フリップの読者アンケートで毎月白根の漫画に票を入れているようである。
- フリップで漫画家デビュー。グランプリだった。
- 持ち込み君
- 本名は不明。月刊フリップの編集部に、毎月原稿の持ち込みを続ける健気な青年。
- 毎回、何かしらの理由によって持ち込み原稿は掲載されない。したがって、連載期間中にプロデビューすることも無かった。持ち込み回数は、実に40回になる。
- 一度掲載が決まった事があるが、ペンネームのセンスが悪いという事で掲載されなかった。
[編集] 書籍情報
単行本が竹書房より「バンブーコミックス」として刊行されている。
- 第1巻 ISBN 4-8124-5490-5
- 第2巻 ISBN 4-8124-5711-4