旧車會
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旧車會(きゅうしゃかい)とは、主に1970年代から1980年代に製造された古いバイク(旧車)に乗り、歓談やツーリング等を行う組織或いは愛好者の団体。
近年では、暴走族まがいの「旧車会」「旧車會」組織が問題化しているが、本来は違法な改造をせずに静かに旧車を愛好する正統派の組織や集団で、簡単に言えば旧車愛好者によるツーリングクラブ。
暴走族まがいの旧車會(「旧車会」とも、名前では区別できない)が出現するよりもはるかに以前から各地に存在している。基本的に丁寧なレストアや、静かな鑑賞・運転をメインとしている場合が多く、保有するマシンも現存しないメーカーの物であったりと、後述の旧車會(暴走族)とは全く異質の存在である。 しかし後述する旧車會(暴走族)などと名前が同じであり、事情を知らない者には紛らわしいために混同されやすく、イベント会場の予約を断られるなどとばっちりを受けているようだ。
近年、上述の「旧車会」(旧車愛好者団体)と同じように「旧車會」(「旧車会」とも)と名乗る組織や集団が出現。 暴走族を引退した後(20代以降)も暴走行為の楽しさを忘れられない精神的に未熟な者、もしくは少年期に暴走族に憧れながら加入していなかった者などが集まり、主に1970年代から1980年代に製造された古いバイク(旧車)に乗り、現役暴走族と同様の問題行動を行っており、時には妻子のある30歳代後半の者が検挙されることもある。これは2000年頃に出現した新しいタイプの暴走族とも見ることができ、現役暴走族の支援も行っているといわれている。
貴重とされる旧車(旧車會に用いられるバイクは主に1975年-1985年に生産された空冷の400ccクラスが多い)を暴走族仕様に改造し、騒音をまき散らしながら集団走行する。もちろん多くの場合が違法改造である。構成員が現役暴走族だった時代(あるいは暴走族に憧れていた少年時代)に新車だったバイクを、暴走族時代(青春時代)そのままに乗り回し、周囲に示威行動を行うことに快感を覚えているものと見られる。
少年たちによる現役暴走族が夜間に活動することが多いのに対し、旧車會は職を持つ社会人による組織であるため、休日の日中に活動することも多いと言われる。また現役暴走族は地元(比較的狭い範囲)での示威活動がメインであるのに対し、旧車會は遠方へとツーリングする場合も多いと言われ、騒音や下品な走り方や粗暴な行動で正統派ツーリングライダーや一般観光客に多大な迷惑をかけている。
このような旧車會は、株式会社笠倉出版社が刊行する車雑誌『チャンプロード』にしばしば掲載されている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 旧車会メンバーが使うバイクを不正改造---山梨・静岡両県警の狙いとは(レスポンス、株式会社アイ・アール・アイ コマース アンド テクノロジー)
- 群馬県警が「旧車会」と対決姿勢---元暴走族の現役復帰!?(レスポンス、株式会社アイ・アール・アイ コマース アンド テクノロジー)