日経サイエンス
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日経サイエンス(にっけいサイエンス)は、自然科学分野の論文を主に掲載する非専門家向けの雑誌。1971年2月創刊。創刊時の誌名は「サイエンス」。1845年8月28日に創刊された米国の科学雑誌Scientific Americanの日本語版である。
Scientific American誌からの翻訳が約9割を占め、残りが日経サイエンス独自の記事となっている。Scientific American誌に掲載されたすべての記事が翻訳されるわけではない。雑誌内の記事の重み付けは特集中心ではない。10から20ページ程度の記事を5から7本程度、毎号掲載する。記事の分野は一冊の雑誌の中でそれぞれ関連がなく、例えば、物理学、生命の起源、情報科学、地球科学、薬学、地学、神経科学というように、バラバラである。これ以外に科学ニュースを毎号10ページ程度掲載し、常設コラムとして10本前後の連載欄を設けている。1981年まで掲載されていたマーティン・ガードナーの「数学ゲーム」が連載の一例である。
取り扱うテーマは自然科学のうち、物理学、天文学、地球科学、生物学、医学、情報科学など。一部の社会科学、軍事技術などを含む幅広い分野に渡る。ただし、化学や数学に関する記事は少ない。特定の学問分野のごく初期から寄与した研究者、科学者による投稿原稿が中心となっている。対象読者や誌面構成はNatureやScienceなどのように研究者向けではなく、科学ファンに向けた作りである。
版形はA4変形版、全ページ4色印刷。総ページ数は146から172ページ、そのうち編集ページ数は約110ページ。ISSN 0917-009X。発行元は日経サイエンス社、発売元は日本経済新聞社。日経サイエンス社(本社千代田区大手町)は、日本経済新聞社と米Scientific American社(本社ニューヨーク)の2社等分出資による。設立は1971年3月。