日中線
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日中線(にっちゅうせん)は、日本国有鉄道(国鉄)が運営していた鉄道路線(地方交通線)である。福島県喜多方市の喜多方駅と耶麻郡熱塩加納村(現在の喜多方市)の熱塩駅を結んでいたが、1980年の国鉄再建法施行を受けて特定地方交通線に指定され、1984年に廃止された。
なお、路線名は、終点の熱塩駅北方にある日中温泉に由来する。
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[編集] 路線データ
[編集] 歴史
改正鉄道敷設法別表第26号に規定する予定線「山形県米沢ヨリ福島県喜多方ニ至ル鉄道」の一部で、日光線・野岩線・会津線と結んで東北地方南部を縦貫する野岩羽線構想の一翼を担うはずであった。
1938年に福島県側が開業したものの、典型的な閑散ローカル線であり、廃止時点で各駅に停車する1日3往復の客車列車が朝夕(朝1往復、夕方2往復)に運行されるのみで、「日中に走らない日中線」とも揶揄された。また、駅舎の荒廃ぶりが話題に上ることも多かったが、廃止3年後の1987年から旧・熱塩駅が整備の上記念館として保存されている。また廃線跡は喜多方市内ではサイクリングロードとして整備されている。
- 1938年8月18日 【開業・全通】日中線 喜多方~熱塩間(11.6km) 【駅新設】会津村松、上三宮、会津加納、熱塩
- 1957年7月1日 【貨物営業廃止】会津加納~熱塩(-3.4km)
- 1957年9月1日 【貨物営業開始】会津加納~熱塩(3.4km)
- 1964年4月1日 【貨物営業廃止】会津加納~熱塩(-3.4km)
- 1981年9月18日 第1次特定地方交通線として廃止承認
- 1983年11月1日 【貨物営業廃止】喜多方~会津加納(-8.2km)
- 1984年4月1日 【廃止】全線(-11.6km)。バス転換
[編集] 接続路線
- 喜多方駅:磐越西線