文化フライ
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文化フライ(ぶんかふらい)は小麦粉にガムシロップをまぜたものをカツレツのようにパン粉をまぶして揚げた料理。割り箸か串に刺しソースを滴るほどかけて食べる。 ハムが入っていないハムカツのような感じである。 露店で売っている文化フライはソースが特製で門外不出とのこと。
元々は浦安の小麦粉を練ったものにパン粉をつけて揚げた料理を足立区の長谷川さんという女性が改良し、夜店で売り出した。名前の由来は、当時「文化鍋」や「文化包丁」等、物品に「文化」と付けて売るのが流行していたため、それにあやかり「文化フライ」となった。
昭和30年ごろから売り出され、東京下町の子供に人気だった。物価の変動に伴い、5円から始まり10円、15円、30円、50円、100円、150円と値上がりしていった。最盛期の夏祭りは8月1日から8月31日まで毎日祭が東京各地であったため、毎日文化フライを露店で売りに出かけていたという。足立区が発祥の地で、関東三大師の西新井大師では近年まで露店が出ていたが、発案者である長谷川さんが引退してしまったため、露店で文化フライを食べる事は出来なくなってしまった。