故郷 (映画)
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故郷(ふるさと)は、1972年に、松竹が制作、公開した山田洋次監督の作品。瀬戸内海の小島で石の運搬をしている一家が工業化の波に押され、島を出て新天地で暮らすことを決断するまでを描いた作品。舞台となった広島県倉橋島に長期滞在し、島の住民を多く登場させるなど、家族同様ドキュメンタリーの手法も交えて撮った。
[編集] ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
瀬戸内海の小島、倉橋島に住む精一、民子の夫婦は小さな船で石を運び、生計を立てていた。しかし、船のエンジンの調子が悪く、さらに荒れた海に出た日に船体も壊れてしまう。そんなある日、尾道にある鉄工所を見て、故郷を捨てる決心をする。