政所
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政所(まんどころ)は
の意味を持つ。
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[編集] 平安時代の政所
親王、三位以上の公家の家政を担当する機関。事務官を家司という。
摂政・関白の夫人を北政所と称するのも、夫人が家庭内の家政(その住まいは邸宅の北側に設置される事が多かった、また平安時代の貴族は婿取婚が普通のため、その邸宅は夫人の実家から夫人へと相続されたものであった)を統括していた事に由来している。
[編集] 鎌倉時代の政所
鎌倉幕府の政務・財政をつかさどる職。
1191年に公文所が政所と改称されたとされる。また、政所と改称されたのは1185年とする説もある(源頼朝が三位以上(従二位)へ昇叙した1185年から政所設置の資格を得たため)。
[編集] 機構
- 政所別当 : 政所の長官。初代別当は大江広元。後には執権または連署が兼任
- 令 : 政所の次官。初代令は二階堂行政(後に広元ともに別当)。文書の署判役
- 案主 : 政所の下級役人。文案を作成する役
- 知家事 : 政所の下級役人。文案を作成する役
- 政所執事 : 政所の上級役人。政務に参与し、会計を担当。二階堂氏の世襲
- 執事代 : 政所執事の代理官
- 寄人 : 政所の雑用官。当初、「政所公人」とも
[編集] 室町時代の政所
室町幕府の財政と領地に関する訴訟を掌る職。
執事は1379年以後、足利義政元服の時、二階堂忠行が一時執事となった他は、伊勢氏が世襲した。
[編集] 機構
- 政所執事 : 政所の長官。佐々木氏、二階堂氏、京極氏らが任じられたが、後に伊勢氏が世襲
- 政所執事代 : 政所の次官。斎藤氏、松田氏が交替で就任
- 政所代 : 執事の代理官。伊勢氏の家臣の蜷川氏が世襲
- 寄人 : 政所の評定に参加する役人。
- 公人 : 政所の雑用官。「政所下部」とも
[編集] 参考資料
日本史資料総覧 ISBN 4487731712