拍車
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拍車(はくしゃ)とは、馬術において脚扶助による騎手から馬への推進の合図を強化する副扶助のための道具である。
靴のかかとの部分に装着する。
形状によって棒状の突起を持つ「棒拍」と、西部劇などでよく見られる円盤状の「輪拍」などがある。 棒拍の中でも先端が平面のもの、球面のものなどの違いがあり、輪拍では円盤にギザギザがあるものとないものの違いがある。
馬によっては拍車によって興奮状態になってしまうので、拍車をつけない方がいい場合がある。
江戸時代までの日本の馬術においては、鋳鉄製の鐙のかかと付近の突起を拍車として使い、アメリカ大陸の先住民は、尖らせた鹿などの角 (つの) の一部を足に縛り付けて利用していた。
「拍車をかける」という慣用句は馬に限らず、物事の進行を加速させる意味で使われる。
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