悪魔様へるぷ☆
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『悪魔様へるぷ☆』(あくまさまへるぷ)は、岬下部せすなによる4コマ漫画作品。「まんがタイムきらら」(芳文社)において2003年7月号から2006年5月号まで、同誌の姉妹誌「まんがタイムきららCarat」において2003年12月号から2005年4月号まで、それぞれ連載された。
目次 |
[編集] 作品概要
教会に拾われた悪魔の女の子ルルー。いつか人間になれる日を目指して教会のシスターとしてがんばる彼女と、その周囲の人々による「ほのぼのハートフルコメディ」。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 主な登場人物
- ルルー
- 本作の主人公。9歳。赤ん坊のとき教会に拾われた悪魔の女の子。成長した現在では教会のシスターになっている。
- 悪魔の肉体として持っているパーツはコウモリ風の羽と尻尾のみで、角などは無い。その他は人間とほぼ変わらず、肉体的には10歳あたりに相当。
- 髪の色はピンク色で、ツインテールの髪型。
- 羽を使用して空を飛ぶことができる。
- 尻尾は時々彼女の感情が表れる(例:不快感などの時にはジグザグになる)。
- 性格は素直で純朴。マリーの「困窮してきたのでみんなで漁船に出稼ぎに行く」なんて大法螺も素で信じてしまうほど。
- 周りの人間のほうがむしろ時々「悪魔」的な振る舞いや奇行などに走り、皮肉にも彼女が教会内で一番常識的である。
- イチゴが大好物。イチゴを使ったジャム・パイ等も含む。どこからか飛んできたイチゴキャンディーにもすばやく反応して飛びつくほど(これは実はノルが迷子対策で用意したもの)。
- トマトジュースが苦手。
- 実はお風呂で使うアヒル人形のコレクター。
- スチカ
- 教会に幼い頃からいるシスター。
- 髪の色は青がかったグリーン(モノクロでは黒ベタ)、髪型はショートカット。
- 典型的にドジで不器用。よく転んだりぶつかったりしては、壁や床を壊している。髪型がショートカットなのも髪がうまく結べないからであり、バンソウコウの消費も大量。
- しかし人一倍の努力で、勉強は飛び抜けてできる。
- ストレスを溜めやすい性格で、ストレスが原因の胃炎や偏頭痛などを起こすことがある。
- 恐怖が限界を超えたり、酔ったりすると幼児退行する。
- 絵はひどく下手。牛を描いたつもりが一見何の生物か理解されず、「馬」「犬」などと言われてしまっていた。
- 大空を飛ぶことを夢見ていたことがあり、ルルーが大きくなったら一緒に空を飛ぶと約束していた。この約束はあることがきっかけで果たされるが……
- ノル
- 教会に幼い頃からいるシスター(スチカと同期)。
- 髪の色はオレンジで(連載初期の頃は茶色だった)、髪型はロングだが硬く広がりやすい髪質のためロールで押さえている。眼鏡を着用。
- 粗野で大雑把な性格だが、それがかえって他のシスターより話しやすいとの評判も。
- 食いしん坊でつまみ食いの常習犯。髪のロールにお菓子を隠したこともある。
- 「気に入ったことしかやらない主義」で、教会の仕事もよくサボる。
- 幼なじみということもあり、時々スチカをからかっている。
- 昔からスチカのドジで壊された壁などを直していたので、日曜大工が得意。
- マリーが昔は清純だったという話を聞き、アレルギー反応で全身に湿疹が出たことがある。
- シェラ
- 領主の令嬢で、修行のため教会のシスターになった。彼女の実家は教会の有力なスポンサーでもある。
- 髪の色はブロンドで、ロングの髪型にヘアバンドを装着している。
- ルルーを溺愛し、それが高じてルルーに近づく人物には嫉妬したり(クリムに対してが多い)、ルルーを守るため「邪神」となったりもする。
- 玉ねぎが大嫌い。しかし時々執事のユンに無理矢理食べさせられそうになる。
- 常に武器を隠し持っている。どこに隠しているのか、バズーカ砲を出したこともある。
- マリー
- 教会の代表格のシスター。ルルーを拾ったのも彼女。
- 栗色のロングの髪を、いつもは白い布のほっかむりでまとめている。
- 基本的にいつも笑顔で一見温厚そうに見えるが、実は意外に腹黒い。
- 怒ったときには、表情を変えなくてもオーラがすさまじい。
- 彼女の年齢に関する話題はタブーである。他のシスターたちには三十路と思われていたが、実際は28歳。
- ダーツが得意。ノルのつまみ食いの撃退でその腕は培われた。
- 昔は清純だったが、ある失恋によりダークな性格になってしまった。
- 酔うと乙女モードになる。
- 常にリンゴを1つ持ち歩いている。悪漢に出会った時、これを片手で握りつぶすだけで相手が恐縮するらしい。
- クリム
- 教会の神父で、教会内で唯一の男性。
- 自他共に認める植物マニア。
- 女ばかりの教会内では影が薄く、置いてけぼりを食らったりなどしている。
- マリーが昔は清純だったという話を聞き、吐血・失神したことがある。
- 「非常用」と称して、薬草の粉末を大量に持ち歩いている。中には、毒薬になるものもある。
- シスターたちと都会へ出た時、全員が財布を盗まれ、帰りの馬車代をかせぐためにシスターたちが男装バー「麗人クラブ」でアルバイトをする一方で、ニューハーフバー「Mr.レディ」でアルバイトをしたことがある。源氏名は「クリルン」。素材がいいため、外見はかわいい女の子になった。そのため、ストーカーまがいのファンがついてしまった。
- しっかりした男になるための各種マニュアル本を愛読していたが、シスターたちにそれがバレてしまい「マニュアル様」という嫌なあだ名で呼ばれたことがある。
- ユン
- シェラの実家の執事。シェラとは幼馴染でもあり、彼女がルルーたちの教会に来る前は教育係も務めた。
- 初登場以来、シェラの命令で教会に差し入れをしに通うようになる。
- 執事として何でも完璧にこなすが、美的センスは皆無。
- 基本的には寡黙であるが、腹話術(後述)では饒舌になる。
- 貸したものは、いざという時に4倍にして返してもらう主義。貸した事実は「秘密メモ」にきっちり記録する。
- 執事を辞めても生活できるだけの様々な資格(約120種類)を取得している。
- ヒゲチョビッチ2世(略称:チョビ君)
- ユンが腹話術で使用する猫の人形。腹話術のときにはユンの「もうひとつの人格」とも言える。口調はあまりよくない。
- 実は高級シルク製で、ユン曰く「作り直すことになったら材料費だけで教会差し押さえになる」ほどの超高級品。
- ユンが毒キノコを食べて赤ん坊の大きさに縮んだときは、帽子代わりになった。
- ネネ
- ノルの幼馴染の眼鏡職人。
- 顧客(ノル)がいくら持ち上げても割引してくれない、かなりのしっかり者。
- ユンと同様に美的センス皆無。
[編集] 書誌情報
[編集] 単行本
芳文社より「まんがタイムKRコミックス」として刊行されている。全3巻。
- 第1巻(2004年10月12日発行) ISBN 4-8322-7518-6
- 第2巻(2005年07月12日発行) ISBN 4-8322-7539-9
- 第3巻(2006年07月27日発売) ISBN 4-8322-7586-0
[編集] 外部リンク
- MS-WEB(著者の個人サイト)