後置詞
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後置詞(こうちし)は、名詞句の後ろに結び付くことによって、名詞句の格を表す品詞である。前置詞が英語、フランス語、中国語、アラビア語等のSVO型言語に多く見られるのに対し、後置詞は日本語、朝鮮語、モンゴル語、トルコ語等のSOV型言語に多く見られる。 日本語の後置詞は日本では一般に助詞と呼ばれる。
一部の言語(ハンガリー語、フィンランド語、トルコ語など)では、名詞に格語尾(日本語の格助詞に相当)がついて基本的な格を示し(さらに複数や所有者の人称を表す語尾がつくこともある)、さらにその後についた独立性のある小辞(日本語で言えば「机の上に」の「上に」といったもの)を後置詞と呼んでいる。
[編集] 日本語
- 〜が(主語、主格)
- 〜から(始点)
- 〜ころ/ごろ(だいたい)
- 〜で(場所)
- 〜と(一緒に)
- 〜に(与格)
- 〜の(属格)
- 〜は(主題)
- 〜へ(方向)
- 〜まで(終点)
- 〜も(同様に)
- 〜より(始点、比較)
- 〜を(対格)