彼のオートバイ・彼女の島
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『彼のオートバイ、彼女の島』(かれのおーとばい、かのじょのしま)は、片岡義男の小説およびそれを原作にした日本の映画。
音楽大学に通い、オートバイ(カワサキの650RS-W3)に乗り、アルバイトでプレスライダーをしている主人公と、瀬戸内出身の女性が、初夏の信州、温泉で知り合い、展開していく物語。
目次 |
[編集] 小説
小説は、1977年8月に角川書店からハードカバーとして出版され、1980年5月に角川文庫に収録された。初期の片岡義男のオートバイ小説である。その後「時には星の下で眠る」「幸せの白いTシャツ」などの一連のオートバイ小説が続いた。いくつかのドラマはあるものの、比較的平坦な中でオートバイとともにある日常を生き生きと描いた作品。「同時代のライダーのバイブル的地位を占めた」という見方がある。
[編集] 映画
映画は、1986年に公開された。日本映画の鬼才・大林宣彦監督が、原田知世の姉である原田貴和子をヒロインに起用してメガフォンを取った作品である。「彼女の島」は瀬戸内の島という設定になっており、ある意味で大林監督の「尾道映画」とも近い位置づけと言える。
[編集] スタッフ
- 原作 - 片岡義男
- 脚本 - 関本郁夫
- 監督 - 大林宣彦
- 撮影 - 阪本善尚
- 音楽 - 石川光、宮崎尚志
- 美術 - 薩谷和夫
- 主題歌 - 原田貴和子
- 製作 - 角川春樹
- プロデュース - 森岡道夫、大林恭子