張誌家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
張 誌家(チャン ズージャ、Chang Chih-chia, 1980年5月6日 - )は、プロ野球選手。ポジションは投手。本名は張福欽。
2001年に開催されたIBAFワールドカップ・3位決定戦で、日本代表を5安打完封して注目を集め、2002年に読売ジャイアンツとの争奪戦の末西武ライオンズに入団。公式には発表されていないものの、ベースボールマガジン社が発行するトレーディングカードの記述によれば10年契約であったという。入団1年目に10勝を挙げた他、国際大会では台湾代表として活躍。2003年に札幌ドームで行われたオリンピック予選で韓国、中国を抑えてアテネオリンピック出場を決めた。2004年のアテネオリンピックにも出場し、カナダとイタリア戦で先発した。2005年は肩の故障もあり来日初の1軍出場試合無しに終わった。
復活を賭した2006年のシーズンだったが、直球のMAXが130キロを切るなど全盛期の球威が戻らず、2年続けての一軍登板無しに終わる。そして同年9月30日、契約期間を残したまま球団から来期の契約を結ばないことが発表された。自身は日本でのプレイを希望しており、今後は他球団のテストを受ける模様である。
台湾ではその傑出した才能から大きな注目を集め、テレビCM出演から歌手デビューまで果たすというアイドル的存在。しかしその実力の裏には幼少期からの厳しい指導による練習があり、彼の父親は厳父として「台湾版巨人の星」と比喩されるほどであるという。
なお背番号の99は、中国語の「久久」(永遠に)になぞらえて本人が希望した数字であり、長く野球をやりたいという気持ちが込められている。
目次 |
[編集] 略歴
- 身長・体重 179cm、80kg
- 投打 右/両
- 出身地 台湾˙台中市
- 血液型 O型
- 球歴・入団経緯 台中市力行小学校 - 台中市向上中学校 - 台北県穀保家商 - 合作金庫 - 陸光隊 - 台湾プロ野球・誠泰太陽 - 西武ライオンズ(2002年-2006年)
[編集] 通算成績(2006年シーズン終了時)
年度 | チーム | 登板 | 完投 | 完封 | 無四球 | 勝 | 負 | S | 勝率 | 打者 | 投球回 | 被安打 | 被本塁打 | 四球 | 死球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2002年 | 西武 | 19 | 3 | 1 | 0 | 10 | 4 | 1 | .714 | 467 | 116 1/3 | 81 | 18 | 38 | 4 | 121 | 39 | 35 | 2.71 |
2003年 | 22 | 1 | 1 | 0 | 7 | 7 | 0 | .500 | 551 | 124 2/3 | 133 | 14 | 53 | 5 | 112 | 72 | 69 | 4.98 | |
2004年 | 22 | 3 | 2 | 0 | 9 | 8 | 0 | .529 | 631 | 146 | 137 | 22 | 57 | 10 | 119 | 67 | 60 | 3.70 | |
2005年 | 1軍登板なし | ||||||||||||||||||
2006年 | 1軍登板なし | ||||||||||||||||||
通算成績 | 63 | 7 | 4 | 0 | 26 | 19 | 1 | .578 | 1649 | 387 | 351 | 54 | 148 | 19 | 352 | 178 | 164 | 3.81 |
[編集] タイトル
- オールスター出場 2004年
[編集] 日本記録
- 連続イニング奪三振 28 (2002年)