引揚者
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引揚者(ひきあげしゃ)とは、戦前、戦中に朝鮮半島や満州、中国など、いわゆる外地に移住(居住)していた日本人で、敗戦に伴い日本本国に帰った者を指す。
混乱の中、帰国の途に着いた彼らだが、その旅路は険しく困難を極め、食糧事情や衛生面から帰国に到らなかった者も少なくない、とされる。 戦後60年を超える現在に至るも中国残留日本人孤児などの問題を残す。
[編集] 持込制限
- 連合軍最高司令官総司令部は、外地からの内地への資産持ち込みによるインフレーションを懸念し、引揚者が持ち込んだ通貨、証券類の多くを、税関などで預託させる措置を行った。税関は、1953年より預託品の返還を行っているが、50年以上経った現在でも持ち主が現れない現金、証券類が保管されている。