府中刑務所
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府中刑務所(ふちゅうけいむしょ)は、法務省東京矯正管区に属する日本最大の刑務所。下部機関として八王子拘置支所を持つ。
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[編集] 所在地
[編集] 収容分類級
- B,F
[編集] 定員
- 約2,842名
[編集] 組織
所長の下に4部2室を置く6部制の施設である。
- 総務部(庶務・会計・用度)
- 処遇部(処遇・作業)
- 教育部(教育・厚生)
- 医務部(医療・保健)
- 分類審議室(考査・審査・保護)
- 国際対策室(翻訳通訳・渉外)
※八王子拘置支所は所長の直属。 ※総務部付の調査官が1名いる。
[編集] 外観・設備
- 敷地面積 262,239㎡(庁舎 226,239㎡ 宿舎 35,816㎡)
- 周囲を高さ5.5メートル、総延長 1.8キロメートルの塀に囲まれている。
[編集] 施設の沿革(一部施設のしおりから抜粋)
(1)寛政2年(1790年) 老中 松平定信の命で 火付け盗賊改 長谷川平蔵宣似が隅田川河口にわが国近代自由刑のルーツとされる石川島足寄場を設置。
(2)明治28年10月(1895年) 石川島から北豊島郡巣鴨村に新築移転し警視庁監獄巣鴨支所 を経て巣鴨監獄署と改称。
(3)明治36年(1903年) 司法省管轄となり巣鴨監獄と改称
(4)大正11年(1922年) 巣鴨刑務所と改称するが翌年関東大震災で全壊
(5)昭和10年 (1935年)6月 現在地に移転、官制の改正により累犯受刑者で改善困難な者を収容することとなる。
(6)昭和43年(1968年) 組織規定改正により、八王子拘置支所が当所の管轄となる。
(7)昭和47年(1972年) 受刑者分類規定の制定によりB,F級受刑者(アメリカ合衆国軍関係者を省く) を収容することとなった。
(8)昭和61年(1986年) 9月 現在地において全面改装工事(10年計画)に着手。
(9)平成7年4月(1995年) 外国人被収容者の増加に伴い、国際対策室が新設される。