常識 (小泉八雲)
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知識はあるが世間知らずの和尚と、身分は卑しいが正しい判断力を持った猟師の対比が物語の要である。
[編集] あらすじ
小さな田舎寺の和尚の下に夜な夜な仏が姿を現すという。
和尚と親しい猟師がそれを聞いて和尚の元を尋ねるが、毎晩和尚と一緒に仏を迎えているという小僧の言葉に疑問を抱く。
その夜、和尚たちとともに光り輝く仏の姿を見ることが出来た猟師だが、突然立ち上がり仏を化け物と呼んで矢を射掛けた瞬間、悲鳴とともに光も仏の姿も消えた。
和尚は半狂乱になって猟師を罵るが、猟師は「徳の高い和尚が仏を見ることが出来るのはわかるが、小僧や猟師の自分にまで姿が見えるとはおかしい。仏を騙った化け物の仕業ではないか。」と言って理路整然と和尚をいさめ翌日様子を見てみようと告げる。
果たして、寺から血のあとを辿ってみたところ大きな古だぬきが猟師の矢を受けて倒れていた。