巷説百物語
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『巷説百物語』(こうせつひゃくものがたり)は、京極夏彦による小説作品。1999年より角川書店刊行季刊妖怪マガジン『怪』に掲載。漫画、アニメ、テレビドラマ化されている。続編に『続巷説百物語』(ぞく-)、『後巷説百物語』(のちの-)があり、『後巷説百物語』は2003年第130回直木賞受賞。
目次 |
[編集] 概要
- 舞台は、江戸時代末期。晴らせぬ恨み、あちら立てればこちらの立たぬ困難な問題を金で請け負い、解決する小悪党たちの活躍を描く。巷説百物語、続巷説百物語は、御行の又市らの暗躍を、偶然彼らの仕掛に巻き込まれた後、彼らに深く関わってゆく戯作者志望の若者、山岡百介を中心にして描き、後巷説百物語(のちの~)では、維新を経た明治に時代が変わり、巷で騒がれる奇妙な事件を解決しようとする四人の男たちと、彼らに知恵を貸す一白翁こと山岡百介の昔語りで物語は進む。ちなみに、妖怪たちの出典は、竹原春泉画、絵本百物語である。
[編集] 漫画
森野達弥により『漫画・巷説百物語』として角川書店より刊行。単行本は2001年3月27日発売。
[編集] アニメ
『京極夏彦 巷説百物語』として、2003年10月より中部日本放送・RKB毎日放送・中国放送他で放送開始。全13話。
2006年10月現在、中国放送が唯一手がけた深夜アニメで、RKB毎日放送の深夜アニメ初参入作品でもある。
[編集] スタッフ
- 監督:殿勝秀樹
- シリーズ構成:藤岡美暢
- 脚本:高橋洋、村井さだゆき、神原裕
- キャラクターデザイン:宮繁之
- アニメ制作:トムス・エンタテインメント
[編集] キャスト
[編集] テレビドラマ
[編集] 京極夏彦 怪
2000年1月3日から9月15日にかけて、WOWOWで放送された巷説百物語初の実写。また、同年8月12日に第一話『七人みさき』が劇場公開。
『必殺シリーズ』等、時代劇や殺陣で定評のある松竹が担当。巷説百物語に必殺シリーズの『殺し』の要素を含ませた作品。
作中に登場する妖怪たちは『さくや妖怪伝』から流用。
[編集] タイトル
- 第一話『七人みさき』
- 第二話『隠神たぬき』
- 第三話『赤面ゑびす』
- 第四話『福神ながし』(『怪』メンバー:宮部みゆき、水木しげるがゲスト出演)
[編集] スタッフ
[編集] メインキャスト
[編集] 巷説百物語
『巷説百物語 狐者異』(- こわい)が2005年3月27日に、第2弾として『巷説百物語 飛縁魔』(- ひのえんま)が2006年4月に、いずれもWOWOWのドラマWとして放送された。
堤幸彦監督の時代劇作品である。時代劇ではあるが堤らしいコメディの要素もあり斬新な作品となっている。
[編集] スタッフ
- 監督:堤幸彦
- 脚本:石川雅也
- 音楽:屋敷豪太
- 制作:スプラッシュ、松竹京都映画株式会社
- 制作協力:オフィスクレッシェンド、角川書店、オフィスまとば
- 製作:WOWOW
- エンディングテーマ曲「星とワルツ」(歌:安藤裕子)
[編集] キャスト
[編集] 関連作品
巷説シリーズは、京極夏彦氏の他の作品と下の様に関連している。
- 古典改作作品
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- 『嗤う伊右衛門』(巷説百物語以前の又市が登場)
- 『覘き小平次』(巷説百物語以前の治平が登場)
- 京極堂シリーズ
-
- 『狂骨の夢』(後巷説百物語『五位の光』と関連)
- 『陰摩羅鬼の瑕』(後巷説百物語『五位の光』・『風の神』と関連)
[編集] 外部リンク
- テレビアニメ 京極夏彦 巷説百物語(東京ムービー公式サイト)
- テレビアニメ 京極夏彦 巷説百物語(中部日本放送公式サイト)
- テレビドラマ 巷説百物語 狐者異(こわい)(WOWOW公式サイト)
- テレビドラマ 巷説百物語 飛縁魔(ひのえんま)(WOWOW公式サイト)
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