小諸城
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
||
[[画像: | ]] | |
通称 |
酔月城 穴城 白鶴城 |
|
城郭構造 |
平山城 |
|
天守構造 |
なし |
|
築城主 |
武田信玄 |
|
築城年 | ||
主な改修者 |
仙石秀久 |
|
主な城主 |
武田氏、仙石氏、牧野氏など |
|
廃城年 | ||
遺構 |
現存 大手門、三之門、石垣、 |
小諸城(こもろじょう)は、長野県小諸市にある城跡。別名、酔月城、穴城、白鶴城。
目次 |
[編集] 概要
戦国時代、武田信玄の東信州経営のために築かれた城郭。それ以前にも城として使われていたが、現在残っている城跡の元になったものは信玄の軍師であった山本勘助の縄張りだと言い伝えられている。
資料により天守閣、本丸などの建造物が美しい城だったと伝えられているが、当時の建造物は石垣と現在の懐古園の入り口の三之門、市街地に存在する大手門のみが現存している。これらの二つの門は共に国の重要文化財に指定されている。
城郭は城下町である市街地よりも低地に縄張りされ、市街地から城内を見渡すことができ、このため穴城という別称がある。また、浅間山の田切地形の深い谷を空堀として利用しており、西側の千曲川の断崖も天然の防御陣として利用されている。
[編集] 懐古園
城跡は、市営公園小諸城址懐古園(こもろじょうし かいこえん)として整備、公開されており、園内には小諸市動物園をはじめ小諸市児童遊園地、小諸市立小山敬三美術館、小諸市立郷土博物館、藤村記念館、小諸市立小諸義塾記念館、徴古館などの施設がある。
旧城郭の馬場跡を中心にソメイヨシノが多数植樹されており、日本さくら名所100選に選定されている。4月下旬の桜の開花時期には多くの花見客でにぎわう。
懐古園の入り口は、旧小諸城三之門を利用しており、徳川家達の筆による『懐古園』の扁額が掲げられている。この三之門はフジテレビのアニメーション『サザエさん』の旅行編やオープニングに複数回登場するなど、小諸市のシンボルとして親しまれている。
[編集] 文学碑
千曲川を望む展望台近くには島崎藤村の『千曲川旅情のうた』の歌碑が建てられ、二の丸の城石には若山牧水の短歌も刻まれるなど、懐古園という名の通り昔をしのばせ、文学の香り漂う風景を織り成している。
若山牧水の短歌(「かたわらに秋草の花語るらく ほろびしものはなつかしきかな」)を刻んだ石垣については、種田山頭火が佐久市岩村田を訪れた際にこの歌碑に触れた文や俳句を残しおり、両文人の愛好者が訪れる名所となっている。
[編集] 交通アクセス
[編集] 参考資料
- 『小諸城全図 附 沿革』(懐古園内 徴古館発行)内の『小諸城の沿革』(城北庵季典士誌)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 日本の城 | 長野県の歴史 | 長野県の建築物・観光名所 | 重要文化財 | 日本の歴史関連のスタブ項目