小川国夫
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小川 国夫(おがわ くにお、本名同じ、1927年12月21日 - )は、日本の小説家・作家。
静岡県志太郡藤枝町(現在の藤枝市本町)に富士太郎・まきの長男として生まれる。
1942年、旧制志太中学(現・藤枝東高校)に入学、学徒勤労動員で用宗海岸にある小柳造船所に通う。このときの経験は、のちの作品に色濃く投影されることになる。1946年、旧制静岡高等学校(現・静岡大学)文科乙類に入学。この頃カトリックの洗礼を受ける。洗礼名は、アウグスチノ。
1950年、東京大学に入学。1953年、「東海のほとり」を『近代文学』に発表。その年の10月フランスへわたりパリ大学に留学。1956年、フランス留学を終え帰国、大学には戻らずそのまま創作活動にはいる。留学中、スペイン、北アフリカ、イタリア、ギリシアなど、イタリア製スクーターヴェスパで旅行する。
すぐに同人雑誌『青銅時代』を創刊。1957年『アポロンの島』を私家版で刊行。1967年から商業雑誌に登場。
1986年「逸民」で川端康成文学賞、1994年「悲しみの港」で伊藤整文学賞、1998年「ハシッシ・ギャング」で読売文学賞、その他、日本芸術院賞など。賞嫌いで有名。現在、川端康成文学賞選考委員。2005年日本芸術院会員。
立原正秋とは若いときから親交があり、その交流は立原の死まで続いた。
「内向の世代」を代表する作家。
[編集] 全集
- 『小川国夫作品集』全6巻・別巻1、河出書房新社、1974年-1976年。
- 『小川国夫全集』全14巻、小沢書店、1991年9月-1995年10月。
[編集] 関連項目
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