対馬交通
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対馬交通株式会社(つしまこうつう)は、長崎県対馬島内で乗合バス、貸切バスを運行するバス事業者である。
本社所在地は長崎県対馬市厳原町小浦144番地7。
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[編集] 路線概説
対馬の中心地である島の南部の厳原地区(旧厳原町)にある厳原バス停を中心として、対馬島内全域に路線を持つ。島の北端部の比田勝地区(旧上対馬町)、中央部の仁位地区(旧豊玉町)にも営業拠点を持っており、必ずしも厳原への一極集中型の路線網とはなっていない。また距離の長い路線が多いため、各路線の終点にも車庫を設け、営業所へ戻ることなく車庫で夜間滞泊している。バスの主な利用者の需要にあわせて、港、空港、主要病院、学校などを経由する路線が多い。
国道382号を通る厳原~対馬空港~仁位~三根~比田勝の路線は全長が100km近くあり、2時間40分をかけて対馬を縦断する。
市街地などの一部を除き、自由乗降バスとして運行している。
定期観光バスも運行している。
[編集] 沿革
1928年10月1日に設立された株式会社厳原自動車商会を母体とする。同社は当初、対馬南部の下県郡の厳原~鶏知~樽ヶ浜間にバスの運行を開始した。このほか鶏知自動車合名会社など数社により対馬島内にバス路線の開設が進められていったが、全国的なバス事業統合の流れに従い、1941年に厳原自動車商会が下県郡内の他社を吸収合併する形で対馬中南部のバス事業者を統合した。この統合により、厳原自動車商会は社名を現社名の対馬交通に変更した。
戦後すぐの時点では、対馬島内には対馬交通のほかに対馬北部の上県郡内でバス事業を行う北対馬自動車というバス事業者が存在した。1960年代、大船越瀬戸と万関瀬戸に橋が架けられ、島の南端から北端まで自動車での移動が可能となったのを受けて、対馬交通は北対馬自動車と相互乗り入れ協定を結び、島の北端部へのバス運行を開始した。その後、1970年6月1日に対馬交通が北対馬自動車を吸収合併したことで、対馬島内のバス事業者の一元化が図られた。 1973年、厳原町の中心部である今屋敷地区に本社機能をそなえたバスターミナルを建設。 2004年ごろ、本社を厳原町郊外の小浦地区に移転。バスターミナルと、隣接する系列の「対馬交通ホテル」の土地と建物を売却した。これに伴い、旧バスターミナル前に「厳原」バス停を開設した。
[編集] 営業所所在地
- 上県営業所 - 対馬市上対馬町比田勝647番地1
- 豊玉営業所 - 対馬市豊玉町仁位1295番地1
- 三根営業所 - 対馬市峰町三根3番地
[編集] 車両
一般路線車はクリーム色地に青帯、貸切車は白地に赤、青のストライプ塗装である。メーカーはいすゞに統一されている。
近年ではマイクロバスが導入されている。
[編集] 外部リンク
公式ウェブサイトはない。
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