室戸岬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
室戸岬(むろとざき)は、高知県室戸市に属し、太平洋に面する岬。「むろとみさき」とも。室戸阿南海岸国定公園に指定されている。北緯33度14分34秒、東経134度10分35秒。
高知県を代表する観光地の一つで、JR四国の特急「むろと」にもその名が用いられている。但し「むろと」は徳島県側の牟岐線を室戸岬方面へ向かう列車であり、高知県域は走らない。
目次 |
[編集] 地理
- 安芸山地が太平洋に落ち込む南端。太平洋に大きく突き出し、紀伊水道と土佐湾を分ける。泥岩・砂岩・ハンレイ岩により、海岸段丘や岩礁、奇岩が形成されている。冬でも温暖で、亜熱帯植物が繁茂する。
- 室戸岬灯台が立つ。1899年(明治32年)初点灯、海抜154.7m。光達30.5海里。「日本の灯台50選」の一つで、歴史的価値から保存灯台ともされている。
- 黒潮の流れる沖合いは台風銀座でもあり、室戸岬は強風で知られる。1934年(昭和9年)の室戸台風や1961年(昭和36年)の第2室戸台風では台風が付近に上陸し、その名を残すこととなった。後者では測候所の風速計が壊れてしまい、最大瞬間風速は「84.5m/s以上」と記録されるにとどまっている。
[編集] 歴史
- 1899年(明治32年)4月1日 室戸岬灯台が開設
- 1920年(大正9年)7月10日 室戸岬測候所が開設
- 1934年(昭和9年)9月21日 室戸台風、上陸
- 1961年(昭和36年)9月16日 第二室戸台風、室戸岬西岸に上陸
- 1964年(昭和39年)6月1日 室戸阿南海岸国定公園に指定
[編集] 交通
[編集] バス
高知東部交通
- 安芸本社営業所 - 安芸駅 - 奈半利駅 - 室戸岬 - 室戸岬ホテル前 - ディープシーワールド - 甲浦駅
- 安芸 - ディープシーワールド間の区間便あり
[編集] 鉄道
- 土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)、安芸駅または奈半利駅より上記バスに乗り換え
- 阿佐海岸鉄道阿佐東線、甲浦駅より上記バスに乗り換え
[編集] 道路
[編集] 名所・旧跡・観光スポット
その知名度の割には、交通の不便さもあってあまり俗化されていない。岬にはバス停付近に民宿や土産物屋が数軒並ぶだけであるが、その分混雑や騒音には無縁であり雄大な光景を味わうには絶好の場所である。また、磯釣りも盛んである。
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 日本の地理関連のスタブ項目 | 日本の岬 | 高知県の自然景勝地