孫礼
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孫礼(そんれい、180年-250年)は、魏の武将。字は徳達。孫元の祖父。
涿郡容城県の人。曹操が幽州を支配下に置いたとき、その家臣として召し出された。三国志演義では、司馬懿のもとで魏軍の一翼を担って蜀の諸葛亮と戦ったが、そのたびに敗れるという孔明の押し立て役として描かれている。
正史における孫礼は、孔明のやられ役を演じるような凡将では決して無い。武勇に優れ、豪胆で決断力に富み、激しい気性の持ち主であったと言われている。例えば、母親の恩人が罪を犯して役人に捕らえられたとき、命がけで牢を破って助け出すというエピソードも持つ。
魏の曹操に仕えた後は、呉や蜀との戦いで活躍し、大いに戦功を立てた。晩年は司空にまで昇進している。