妖蛆の秘密
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妖蛆の秘密(ようそのひみつ、ようしゅのひみつ、英:Mysteries of the Worm、羅:De Vermis Mysteriis)は、クトゥルフ神話作品に登場する架空の書籍。
1542年にケルンで出版されたラテン語の魔導書。表紙は鉄製で、黒く分厚い。出版直後に教会から出版禁止処分を受けた。
著者はルートウィヒ・プリン(Ludwig Prin、ルードヴィッヒ、ルドウィク等の表記もある)。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
著者のプリンはフランダース出身の錬金術師、降霊術師、魔術師で、第九回十字軍の唯一の生き残りを自称していた。十字軍参加時に、捕虜として拘留されていたシリアで魔術を学び、異端審問によりブリュッセルで焚刑に処せられる直前に、獄中で本書を執筆した。
特に中東地域の異端的信仰に詳しい。古代エジプトにおける秘密の伝説・伝承、サラセン人に伝わる占術や儀式・呪文、父なるイグ、暗きハン、蛇の髪持つバイアティスなどの蛇神たちについて記されている。
カリフォルニア州ハンティトン図書館やミスカトニック大学付属図書館、大英博物館などに15冊ほどが現存している。
初出は、ロバート・ブロックの小説「妖蛆の秘密」(The Shambler from the Stars、「星から訪れたもの」「星から来た妖魔」などの邦題あり)。