天野勝
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天野 勝(あまの まさる、1942年8月9日 - 2006年7月28日)は、日本のプロゴルファー。
大学卒業後、東京で就職。実業団の卓球の選手だったが、将来への不安から25歳で会社を辞め、何か他のスポーツをやろう、と考えていた時たまたまゴルフと出会う。始めた動機は「卓球のボールより大きい(1973年までスモールボールが公認球)更に止まってるボールを何故みんなうまく打てないんだろう」と思ったのがきっかけ。世田谷区八幡山のゴルフ練習場で働きながらゴルフに打ち込む。独学で練習を重ね1972年、4回目のプロテスト挑戦に29歳で合格。その後陳清波に師事、1979年ゴルフダイジェストトーナメントで初優勝。ツアー計3勝を挙げる。1992年50歳でシニア戦(PGAシニアツアー)にデビュー、デビュー戦で優勝するなど開幕6試合で4勝の計7勝を挙げシニア賞金王に輝いた。しかしバブル崩壊のため、3年で試合数が半分の13試合に減る。1995年、やむなくアメリカに渡りUSシニアツアーの「クオリファイイング・スクール」(Q-School)を受験しトップ合格、以降3年間USシニアツアーに本格参戦した(最高位4位)。
2005年も末期がんと闘病中ながらツアーに参加していたが、2006年7月28日、肝臓がんのため死去。64歳の誕生日を迎える2週間前の死だった。
著書に『コーチいらずのスピード上達法』(廣済堂出版、1994年刊)がある。