大唐西域記
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大唐西域記(だいとうさいいきき)とは、唐僧玄奘の旅行記、地誌である。646年(貞観20年)の成立。全12巻。玄奘口述、弁機奉勅撰。 中央アジアからインドにわたる、玄奘が求法の旅をした110国および伝聞した28国(更に16国を付記する)について、具体的に城郭・地区・国の状況などを記している。
版本には、「四庫全書」、「四部叢刊」、「大正新脩大蔵経」等のテキストがある。また、日本に伝来する古写本も存在する。近代のテキストとしては、上海人民出版社の校点本(1977年)や中華書局の校注本(1985年)が見られる。また、羽田亨ほかによる校訂本(大日本図書, 1911年)が、「大唐西域記校異・索引」と共に刊行されているほか、日本語訳には、水谷真成訳の「中国古典文学大系」所収本(平凡社, 1971年)がある。
[編集] 構成
- 巻1 自序 中央アジア 往路
- 巻2 インド総説
- 巻2・巻3 北インド
- 巻4-巻10 中インド
- 巻10・巻11 南インド
- 巻11 西インド
- 巻12 中央アジア 復路