多田富雄
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多田 富雄(ただ とみお、1934年 - )は日本の茨城県結城市出身の免疫学者。千葉大学医学部卒業後、千葉大学、東京大学教授、東京理科大学生命科学研究所所長を歴任。1971年に抑制T細胞を発見するなど免疫学者として活躍する傍ら、能の作者として知られ、脳死の人を主題にした『無明の井』、朝鮮半島から強制連行された人を主題とした『望恨歌』、アインシュタインの相対性理論を主題とした『一石仙人』、広島の被爆を主題とした『原爆忌』がある。『免疫の意味論』(青土社、1993年)で大佛次郎賞、『独酌余滴』(朝日新聞社、1999年)で日本エッセイスト・クラブ賞をそれぞれ受賞。その他にも朝日賞(1981年)、文化功労者などを受賞。共著・編著などの著作が多数ある。
2001年に滞在先の金沢にて脳梗塞となり声を失い、右半身不随となるが執筆力は衰えず、往復書簡として鶴見和子と『邂逅』(藤原書店)、柳澤桂子と『露の身ながら』(集英社)をそれぞれ刊行して いる。
[編集] 主な著書
単著
- 『イタリアの旅から』(誠信書房)
- 『免疫の意味論』(青土社)
- 『ビルマの鳥の木』(日本経済新聞社)
- 『生命の意味論』(新潮社)
- 『独酌余滴』(朝日新聞社)
- 『私のガラクタ美術館』(朝日新聞社)
- 『免疫の「自己」と「非自己」の科学』(NHKブックス・日本放送出版協会)
- 『脳の中の能舞台』(新潮社)
- 『懐かしい日々の想い』(朝日新聞社)
- 『歌占 多田富雄歌集』(藤原書店)
共著
- (中村桂子・養老孟司)『「私」はなぜ存在するのか』(哲学書房)
- (南伸坊)『免疫学故人授業』(新潮社)
- (山折哲雄)『人間の行方』(文藝春秋)
- (鶴見和子)『邂逅』(藤原書店)
- (柳澤桂子)『露の身ながら』(集英社)
編著
[編集] 関連項目
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