壺漬け
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壺漬け(つぼづけ)とは、杵でついた干し大根を壺で塩漬けにしてから、調味醤油で味付けした南九州の伝統的な漬物である。鹿児島県山川町(現・指宿市)付近で作られていたので山川漬けとも言う。たくあん漬け同様にべっこう色であるが粒が小さく、パリパリした歯ごたえのする漬物である。癖がなく万人受けし易いので最近では全国的に流通しており和風の外食メニューや弁当類で口直しの香物として添えられることも多い。現在では柴漬け・胡瓜漬け・浅漬けと並び鹿児島以外の多く漬物製造業者でもつくられている。 山川町は九州最南端の鰹漁がさかんな港町であり、昔は沖縄、中国との交流が盛んであった。杵でついてから壺で漬ける製法は中国から伝わったと考えられている。(壷の中で発酵熟成させる鹿児島黒酢なども同ルートで伝えられたと考えられている。)
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