増基
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増基(ぞうき:生没年不詳)は、平安時代の僧・歌人。中古三十六歌仙の一人であるが、伝記が伝わらず出自や経歴については不明である。10世紀後半、天暦(947-957年)から長徳(995-999年)の間を生きたらしい。比叡山にて草庵生活を送っていたようで、庵主(いほぬし)とも呼ばれていた。
『後拾遺和歌集』以下の勅撰和歌集に入集。120余首の和歌を載せる自撰家集『増基法師集』は別名を「庵主(いほぬし)」といい、熊野や遠江国を旅したことが記されている。旅の風物を無常観とともに描いた詞書は後世の紀行文の先駆をなす。