喜劇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
喜劇(きげき)とは、人を笑わせることを主体とした演劇や映画、ラジオやテレビのドラマ作品や、それらのなかの笑いを誘うやりとりを指す。コメディとも言う。
西洋演劇に端を発するコメディ(Comedy)は、元々は悲劇(Tragedy)の対照を成すものであり、必ずしも笑えるものとは限らなかった。
例えば、ダンテの『神曲』も原題は「La Divina Commedia(神聖な喜劇)」である。
目次 |
[編集] コメディ映画
コメディ映画とは「観客を笑わせること」「観客の笑いを引き出すこと」を主目的とした喜劇映画のこと。
コメディリリーフとは、映画中の緊張度の高い場面間に、笑いを誘う場面を挟む手法、あるいはその手法を担う俳優のことを指す。
[編集] 関連語句
- コメディアン - 主に、コメディを演じる俳優を指す。
- コメディア・デラルテ - 16世紀頃にイタリアで成立した即興仮面喜劇。
- コメディアエルディータ - コメディアデラルテに対し、戯曲のある茶番劇。ローマ喜劇の手法が元になっている。
- ロマンティック・コメディ - シェイクスピアの『夏の夜の夢』のような、非現実的な設定をもつ、ロマン主義的なストーリーのコメディ。
- バーレスク - 主に17世紀から19世紀にかけて流行した風刺喜劇。
- ファルス - 卑俗な内容の笑劇。道化芝居。
- スラップスティック - 激しい身体的動作を伴うコメディ。ドタバタ喜劇とも訳される。
- シチュエーション・コメディ - 家庭や職場など、観客にとって馴染みの深い状況設定を背景としたコメディ。往々にして、何らかの問題を解決していく過程がストーリーの軸となる。
- スクリューボール・コメディ - 1930年-1940年にアメリカ映画で流行したロマンティック・コメディ映画群。
- ラブコメディ - 恋愛要素のからむコメディ。
[編集] 関連項目
[編集] 関連書
- 喜志哲雄 『喜劇の手法笑いのしくみを探る』 集英社新書 集英社 ISBN 4-08-720331-X
- 中央大学人文科学研究所編 『風習喜劇の変容』中央大学人文科学研究所研究叢書 13 ISBN 4-8057-5308-0
カテゴリ: 演劇のジャンル | コメディ映画 | テレビドラマのジャンル