吸血姫夕維

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『吸血姫夕維』（ヴァンパイアゆい）は、垣野内成美の少女漫画。「月刊サスペリアミステリー」（秋田書店）にて連載。

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[編集] 概要

本作品は吸血姫美夕の続編で夕維の父親が神魔だったため、美夕により闇へ戻されたことから話が始まる。美夕は夕維の母親を悲しみを忘れさせるために彼女の血を与えた。その時まだ胎内にいた夕維も美夕の血を受けた。その為に思春期に達した時その血が目覚め吸血鬼として永遠の命を得ることとなる。

一方、夕維の母方は鮮赤の池に住む夕姫の血をも受けていた。夕姫は那ぎ（山かんむりに鬼）の兄に恋し彼を池に引き込み眠りについた。ナギは夕維が鮮赤の池の夕姫を目覚めさせる存在であることを教える。しかし夕姫が眠りについたことで自由を取り戻した『シ』（鬼の上の部分が無い造字）一族に付狙われることになる。

ストーリーを通して夕維は人間でなくなった時、死んでしまったように描かれているが学校に転入することもある。そして彼女が立ち去るとき彼女に関する記憶がクラスの誰もから消されてしまう。夕維はいつまでも14歳のままだが、彼女の同級生の京子は時を重ね、彼女の初恋の相手と結婚してしまうのを影から見ている夕維は実に切なく描かれている。吸血姫美夕と異なるところはこの点にある。