古ノルド語
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古ノルド語(こノルドご、Old Norse Language)、古北欧語(こほくおうご)とは、インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派北ゲルマン語に属する言語。
ヴァイキング時代から中世盛期まで北欧各地で話されていた言語の総称。大きく分けて二つの時期にまたがってる。
当時はデーン人の言葉という意味でデンマーク語と称されていたものの各方言が次第に分化し、差異が生じていった。
表記は、当初はノース人・ルーン文字が用いられていたが、急速な音韻変化によって綴りと実際の発音がかけ離れ、表記が難しくなった為、次第にラテン文字に取って代わられた。
8世紀から10世紀にかけてヴァイキングがブリテン島を侵略したことによって、古英語期の英語に影響を与えている。
例えば、語頭に[sk-]と発音する<sk->がある単語(sky, skin, skirtなど)や、語頭に/gi-/, /ge-/と発音する<gi><ge>がある単語(give, getなど)は、殆どが古ノルド語に由来する語である。 また、三人称複数代名詞"they"も古ノルド語から変化した語である。
北欧神話の文献は古ノルド語で残っているものが多い。