半鐘
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半鐘(はんしょう)は、小型の釣鐘のこと。
[編集] 概要
江戸時代、火の見櫓の上部などに取り付け、火災・洪水発生時などに鳴らし、地域の消防団を招集するとともに、近隣住民に危険を知らせた。
地域毎に鐘の打ち方が定められ、火災の大まかな場所や災害の種類が分かるようになっていた。また他にも時報や慶弔など様々な情報を伝えるために使う地域もあった。
もとは、寺院で時間を境内の僧侶に知らせるために使用されているもので、現在も合図用として使用している。合戦時には陣営での合図にも使われた。明治時代以降、近年まで用いられていた。
近年、それらの多くはサイレンや防災無線などに置き換えられたが、消防団が活躍する地域などで今も半鐘が活躍している場合も少なくない。